目的
本コンソーシアムは、地球上に存在する様々な生物資源の高機能化・高付加価値化により健康食品、化粧品、農業化学製品などの医療・健康分野および機能性材料分野における商品開発及びその普及を促進し、産業化を促進することを目的としています。
この目的のために、産業技術総合研究所の「実用触媒技術」を核として、筑波大学、東京大学との連携により、産総研と各大学の技術シーズを融合した基礎研究から応用・開発研究までの共同研究体制の構築、また企業・大学・公的研究機関の研究交流の場を提供し、技術・情報の収集・提供・交換・共通認識形成を図り、生物資源の実用化・産業化を加速していきます。
技術シーズ
産総研、筑波大学、東京大学の技術シーズの融合により、目的達成を目指します。
実用触媒技術(産総研)
物質の分子骨格の変換や新たな官能基の付加による高機能化・高付加価値化物質の開発
単離、構造決定、合成技術(筑波大学)
様々な生物資源由来の活性成分の単離・構造決定による解明、また活性成分の合成
機能性ポリマー開発技術(筑波大学)
カーボンニュートラルである藻類産炭化水素をはじめとする生物資源を原料とした、親着性(ウェアラブル)や液晶性等の機能を有するポリマー(機能性ポリマー)の開発
機能性評価技術(筑波大学)
生物資源や「実用触媒技術」により開発された高機能化・高付加価値化物質について、モデル細胞・マウスを用いたバイオアッセイを行い、有用性を評価
計測技術(東京大学)
細胞内で化合物が相互作用する遺伝子産物を細胞の形態情報の類似性を基に推定する形態プロファイリング法を用いた生物資源や「実用触媒技術」により開発された高機能化・高付加価値化物質の細胞内での作用機構を解明
新規機能性の付与技術(東京大学)
微細藻類などの生物資源について、放射線の一種である重イオンビームを変異原として用い、物質生産・機能性などを改良する新規突然変異育種法を用いた、優良株の単離
連携
各機関との連携を行っています。