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第1回 食・触コンソーシアム シンポジウム 開催概要

第1回 食・触コンソーシアム シンポジウムを産総研にて開催いたしましたので、その概要をお知らせします。

開催日 :2017年12月18日(月)14:00-17:25
開催場所:産業技術総合研究所(つくば中央)共用講堂1階 中会議室
参加人数:63名(企業18社、他)

開会挨拶と趣旨説明

食・触コンソーシアム会長
産総研 触媒化学融合研究センター長
佐藤 一彦

ご挨拶

産総研 イノベーション推進本部
産学官・国際連携推進部長
酒井 夏子

活動紹介

食・触コンソーシアム事務局長
産総研 触媒化学融合研究センター 官能基変換チーム 
佐々木 一憲

話題提供1

林地残材「枝葉」を利用した空気浄化剤の開発
森林総合研究所 森林資源化学研究領域 領域長 大平 辰朗

 

森林総合研究所 森林資源化学研究領域 領域長 大平 辰朗先生より、これまで利活用されてこなかった林地残材であるトドマツ葉部由来の精油における空気清浄化剤の開発についてご講演いただいた。トドマツ葉部からの減圧調整式マイクロ波水蒸気蒸留法を用いた精油成分の大量抽出方法、ヒト試験を用いたリラックス効果の検証、製品化までの事業化についての実例など幅広くご紹介いただき、質疑応答の際も活発な議論となった。

話題提供2

微細藻類・ミドリムシを主原料とする有機材料の開発
産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門
分子細胞育種研究グループ 上級主任研究員 芝上 基成

 

産総研 バイオメディカル研究部門 分子細胞育種研究グループ上級主任研究員 芝上 基成先生より、これまで、食品や燃料として利用されてきた微細藻類であるミドリムシ(ユーグレナ)を用いた新たな活用方法である有機材料についてご講演いただいた。ミドリムシ由来のナノファイバーや、高吸水性フィルムなどの有機材料としての利用の可能性については、参加された企業様においても興味深い分野であり、好評であった。

話題提供3

米糠由来フェルラ酸の開発と有用物質への展開
和歌山県工業技術センター 副所長 細田 朝夫

 

和歌⼭県⼯業技術センター 副所⻑ 細⽥ 朝夫先⽣より、天然物由来のユニークな⾻格を持ち、医薬品、化粧品、⾷品添加物、機能性材料としての利⽤が進められているフェルラ酸の取り組みについてご紹介いただいた。米糠を起源とするフェルラ酸の製造からフェルラ酸誘導体類の合成、さらにはラットを⽤いた⽣理活性研究等について広くご紹介いただき、今後のバイオマス由来のフェルラ酸やヒドロキシケイ⽪酸誘導体の利活⽤の可能性についてご講演いただいた。質疑応答の際も活発な議論となった。

意見交換

○情報提供
 最近のバイオリファイナリー研究動向(産総研 富永 健一)

 
○議題
・食・触コンソーシアムに期待すること
・興味のある産業・技術分野

閉会挨拶

食・触コンソーシアム副会長
筑波大学 生命環境系/北アフリカ研究センター 教授
産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター クロスアポイントメントフェロー
礒田 博子

交流会

産業技術総合研究所(つくば中央)厚生棟2階レストラン

多数の皆様にご参加いただきまして、ありがとうございました。

国立研究開発法人産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター
生物資源と触媒技術に基づく食・薬・材創生コンソーシアム事務局
E-mail:shoku-shoku.sec-ml[at]aist.go.jp( [at] → @ )